天然・無農薬の保湿剤。”岐阜のマチュピチュ”で生まれる茶の実オイル。

天然・無農薬の保湿剤。”岐阜のマチュピチュ”で生まれる茶の実オイル。

今回は、食器用洗剤やハンドソープなど、Komonsの商品の多くに”天然の保湿剤”として配合している”茶の実オイル(ティーシードオイル)”についてのお話。

遡ること約7年前の2017年10月。試作品づくりを行いながら、Komonsにふさわしい原料を探す旅の過程で、私はついに”マチュピチュ”にたどり着きました。

といっても南米大陸のマチュピチュではなく、「岐阜のマチュピチュ」ですが。。笑

「岐阜のマチュピチュ」とは、岐阜県の中西部、揖斐川町の上ケ流地区にある通称「天空の茶畑」と言われる場所。

Komonsの食器用洗剤やハンドソープに、保湿剤として配合している「茶の実オイル(ティーシードオイル)」はこの地域で作られています。

30年以上前から無農薬栽培を行ってきた上ケ流地区。 しかし、近年では高齢化から耕作放棄地が増えてしまっています。

お茶栽培では通常、葉っぱへ養分を回すために花が咲かないようにコントロールしながら育てます。 しかし、耕作放棄されたお茶畑では、当然ながら花は咲き放題。

(※実は椿科であるお茶の木には、自然状態だとこんなに綺麗な花が咲きます。)

その花の時期が終わると、多くの茶の実(ティーシード)が生ります。

これまでは高値で取引されるお茶の葉ばかりに目がとられ、捨て置かれてしまっていたこの茶の実。

近年になって、この実からとれるオイルには、リノール酸や必須脂肪酸であるオレイン酸などが多く含まれ、高い保湿効果があることがわかってきました。

茶の実の収穫期である10月、無理をいって現地に訪問させていただき、実際に耕作放棄された茶畑で茶の実を摘む作業や、それを乾燥させ粉砕、そしてオイルを絞るところまで体験させていただきました。

高いエモリエント効果を持つ茶の実の「成分」。
地域全体で30年も前から無農薬栽培を行ってきたことによる「安心感」。  

そして、耕作放棄の茶畑で何十年も捨て置かれ眠っていた価値を再発見することで、”日本ならでは”のものを生み出そうとしている、その「ストーリー」に私自身が共感・ひとめぼれして「ぜひうちの商品に使わせてください!」とお願いしました。

ハンドソープはまだしも、食器用洗剤に保湿剤としてこのティーシードオイルを使うという考えは、最初は生産者の方にも驚かれましたが、熱意が通じたのかご協力していただくことができました。

そして完成したのが、Dish wash(食器用洗剤)「Don’t Look Back in Anger」と、Hand wash(ハンドソープ)「I can hear music」の2つ。そして最近では保湿力が大切なハンドミルクなどにも。

こういった日本が誇る素材・原料や、そのストーリーを編み上げることで、Komonsの1つ1つの商品は成り立っています。

Komonsは、その”日本ならでは”を直接全国に、そして世界に伝えることで、それぞれの素晴らしい素材・原料を生み出す生産者にも微力ながら恩返ししていければと考えています。

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