Komonsの商品は、さまざまな天然香料が複雑にブレンドされています。
また、その香りは時間経過によって少しずつ変化し、その日の気温や嗅ぐ人の体調によっても香りの感じ方が変わる繊細な世界。
今回は、そんなKomonsの香りの作り方についてのお話です。
「香りのピラミッド」について
香りづくりには「香りのピラミッド」と呼ばれる3段階の区分けの考え方があります。
それらは、「トップノート」・「ミドルノート」・「ボトムノート」呼ばれ、それぞれごとに特徴や役割が異なります。
「トップノート」は香りを付けてから5~10分で主に立ち上がる香り。
おもに柑橘系や、ハーブ系精油(ユーカリ・ラベンダー・レモングラスなど)といった軽やかですぐに揮発(蒸発)するタイプの精油が該当します。
「ミドルノート」は香りの中心となる30分~1時間くらいの香り。
主にフローラル系(ローズ・イランイラン・ジャスミン・ネロリ)や、スパイス系(ジンジャー・カルダモン・ブラックペッパーなど)です。
トップとボトムをつなぐ香りの特徴となる重要なパートで、フレグランスの心臓部と言われることもあります。
「ボトムノート」は香り全体を下支えし、一番最後に香る「残り香」も担います。
主にウッディ系(サンダルウッド・シダーウッド・モス・パチョリなど)の精油がそれにあたります。
最も揮発するのが遅い一方で、持続性が高く、縁の下の力持ちなキャラクターです。
ファブリックミストの香りについて
Komonsのあらゆる商品の香りも、そのような「香りのピラミッド」をイメージしながら1つずつ丁寧に調香しています。商品によっては、試作回数が200回を超えることも。。
例えば、Komonsのスタートと同時に発売し、多くのお客様からご好評いただいているファブリックミスト。
衣類やソファにスプレーした際に、すぐに匂いを打ち消しフレッシュな香りにするために、TOPにしっかりベルガモットなどの柑橘やユーカリなどのハーブ系精油をきかせています。
そしてMIDDLEには、オスマンサスアブソリュート(金木犀)やネロリ・ローズアブソリュート・イランイランなど7種類の高貴な花の精油を少しずつブレンド。
TOPのスッキリさを大切にしながらも、深みのある香りを演出してます。
そして全体と下からしっかり支える役割として、青森ヒバ・吉野ヒノキなどのウッディー系精油を加え、スプレーしてから少し時間が経った後に心地よい森林浴のような香りに変化していくようにブレンドしています。
Komonsの全ての商品ページにはこの香りのピラミッドを用いた香りの解説が掲載されています。
この機会に、普段ご愛用頂いている商品や購入を検討して頂いている商品の香りのこだわりをすこし覗いてみて頂けると幸いです。